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** キャンドルウィックのお話 **

当ショップでは、インペリアル社で製造されていたキャンドルウィックと同じデザインの物には "CANDLEWICK Imperial Glass Co." と表示していますが、 同じデザインでも他社の刻印のある物や、本などに他社で製造されたと記されている物、 メーカー名シリーズ名が特定できない物で、多くのショップで CANDLEWICK として扱われている デザインの似ている物には "CANDLEWICK STYLE" と表示しています。

キャンドルウィックに出会ったばかりの頃、キャンドルウィックと言えばインペリアル社!だと思っていたのですが、 アメリカの市場ではメーカーに関わらずビーズデザインのガラス器の多くが 「キャンドルウィック」と言われ分類されているようです。
「キャンドルウィック」という名前自体がビーズデザインの総称のようになっている感じです。
キャンドルウィックはインペリアル社から発売された当初から絶大な人気を得て、 その人気は会社の存続を支えるほどだったと読んだ事があります。
それほど人気があったデザインだったからこそ、ビーズデザインの総称のように使われるようになったのかな? と思っています。


**キャンドルウィックを作っていたインペリアル社**
1901年にインペリアル社と言う社名でオハイオに登録され、 実際に炉を動かし生産を始めたのは1904年になってから、 製造開始当初からハンドメイドカットのガラスに劣らないほどのプレスガラスを製造していたと読んだ事があります。
「1901年インペリアル社に改称した」と言う文も読んだ事もあり、 稀に1800年代と説明に言われたり書かれたりしているガラス器を見かける事があるので、 改称前に作られた物も有ったのか?と思うのですが、この件は私の知識不足で定かではありません。

インペリアル社でキャンドルウィックが作られたのは1932〜倒産した年の1984年までで、 生産ラインが造られ正式にキャンドルウィックとして発表されたのは1936年と読んだ事があります。
エレガントさと可愛らしさを持ち合わせたデザインに加え主婦層を狙った広告や宣伝が当り、 瞬く間に大人気商品となったそうです。

約1年で製造が終わってしまった形もあれば何年も作り続けられた形もあるようで、 製作年数が短かった型ほどやはり生産数も少ないのか滅多に目にする事はなく、 運良く見る事は出来ても、売り手としても買い手としてもとても手が出せる値段ではないです(-_-;)


**よくいただくご質問です**
Q=エレガントグラスのキャンドルウィックはハンドメイドのはずなのに、 型で作ったような跡があるのは何故かとご質問頂く事があります。
A=このご質問が一番多いです。 ここ数年の間に日本で出版されたコレクティブル関係の本には、 キャンドルウィックの製造方法に付いて「ハンドメイド」としか説明が載っていないものもあり、 お店などでも「ハンドメイド」としか説明が無い場合があるようで、 全ての形成を手で行っていると思われている方が少なからず居るようなのですが、 キャンドルウィックは鋳型(割型)を使って作られていたプレスガラス器です。
デプレッションガラスは、製造過程の大半を機械にたよる機械生産で、 カット模様も大半が型押しであるものに対し、 エレガントガラスは、デザインが繊細で製造過程の大半が人の手により作られ、 カット模様もグラインダー等を使いハンドカットで作られたもの、と分けられていると読んだ事があります。

キャンドルウィックの生産ラインが造られるまでの4年の間に、全て手で形成されたものもあると聞いた事がありますが、 これに対し試作の時点で複数の鋳型(割型)が作られていたから、全て手で形成された物は無いとも聞いた事があります、 私自身はどちらに関してもそう言う記事は読んだ事が無いので、この件も私の知識不足で定かではありません。

型押しガラス(プレスガラス)に付いては下の方に書いてみました。

Q=インペリアル社のキャンドルウィックと全く同じデザインなのに、 どうしてメーカー名が不詳なのかとご質問頂く事があります。
A=インペリアル社は倒産した際にキャンドルウィックの鋳型(割型)を多くの会社に販売したそうです。  私の知っている限りでは、その鋳型(割型)で ワセリン、ウラン、コバルト、デルファイトブルー、アメジスト、 ジェード、ピンク の色の物が作られたようで、 同じ鋳型(割型)を使っていて刻印やラベル、ラベル跡も無いものは、 私の知識では作られたメーカーを判別する事は出来ず、 当店ではこの色でキャンドルウィックのデザインの物はメーカー名は解らないとしています。

Q=他のネットショップで、キャンドルウィックの品名の他に「400/・・・」と言う番号が付いていたのに、当店では付いていないので 品物が違うのかとご質問頂く事があります。
A=「400/・・・」と言う番号(数字)は、その品物を製造した際に使った鋳型(割型)の識別番号です。  レノックス社と合併してからはこの番号の他に、「14・・・」と言う5桁の識別番号が出来たようで、 海外のサイトで、この番号を表示しているキャンドルウィックを見かけた事があります。
当店ではシンプルに品名を伝えると言うつもりで、鋳型(割型)の識別番号は書いていません。


**型押しガラス(プレスガラス)に付いて**
型押しガラス(プレスガラス)と言われるのは、熔かしたガラスを複数の鋳型(割型)に流し込みプレスして成型されたガラスです。
アメリカの Enoch Robinson という人が1827年にこの成型方法を考案し、 型吹き成型(熔かしたガラスを型の中に吹き込み成型する方法)よりも複雑な形の成型も可能になったため、 ガラス製品の種類が大きく増えたそうです。  その後1864年頃には、型へのガラスの流し込み、プレス、仕上げ等、 ほとんどの行程が自動に行われる機械がつくられ、 大量生産のために多くのガラス製造会社がこの機械を使うようになったそうです。


**インペリアル社のキャンドルウィックの本3冊をご紹介します**
カタログで好きな物を探す気分が味わえる上に、類似品と見分けるのにとても役立ちます!
同じシリーズの本でも、新しく出された本の方が情報量が増え、より良く参考になりますので、 本を買われる際には出版された日を確認する事をお勧めします。
コレクティブルのほとんどは短期間で価格が上がっているようなので、 書かれている値段は「目安」として考えた方が良いようです。

ISBN: 0764317962
Complete Book Title:Candlewick: Colored and Decorated Lines
Author:Myrna & Bob Garrison  Binding Type:Soft Cover
Copyright Date:2003  Number of Pages:160
・この本では模様入りと、色ガラスや着色して作られたキャンドルウィックが紹介され、成型に使われた鋳型(割型)の写真も載っています。

ISBN:0764317563
Complete Book Title:Candlewick: The Crystal Line
Author:Myrna & Bob Garrison  Binding Type:Soft Cover
Copyright Date:2003  Number of Pages:160
・この本では透明なキャンドルウィックが紹介されています。

ISBN:0764321366
Complete Book Title:Candlewick: The Crystal Line 2nd edition, Revised and Expanded
Author:Myrna & Bob Garrison  Binding Type:Soft Cover
Copyright Date:2004  Number of Pages:176
・この本は上の透明なキャンドルウィックが紹介されている本の改訂版です。


**お勧めサイトです**

「National Imperial Glass Collectors Society」
・インペリアル社に付いて書かれているサイトです、キャンドルウィックに付いてのページもあります。

「Collector Cafe」
・いろいろなコレクティブルに付いてのページがあります、Cafe と書かれている通り飲み物を片手に長居してしまうサイトです。

私は英語堪能!と言う訳ではないので、洋書や海外のサイトは辞書と翻訳サイトを駆使し英語教師の友人の力を借りて読んでいます(~_~;)  参考までに・・・「エキサイト翻訳」


私事ですが・・・子供の頃から水玉模様とかまん丸を感じる模様が苦手でした。
ミニ−ちゃんが着ている服とか他所で見るのは「かわいいな〜」と思っていましたが、 自分で身に付ける物や周りに置く物に選ぶ事はありませんでした。  きっと私自身、水玉模様の似合う雰囲気ではなかったからだと思います(~_~;)
ところが何年か前の事、キャンドルウィックを見てそのあまりの可愛らしさについ手が伸びて・・・ もともとガラスが大好きな私は、迷う事無くそれまでの考えを捨ててしまい、 その可愛らしいガラスを我が家に迎え入れてしまいました。  それ以来「ガラスの水玉模様は別物」になってしまい、 どう見ても水玉模様に見えてしまうムーンストーンやホビネイルも食器棚に仲間入りしました(~_~)
少しづつ仲間入りしているガラス器達は、時には飾られたり、時には食卓に出されたりと良く働いてくれますが、 お皿とボウルだけは使用頻度が高く、割れてしまってもそうそう買い足せる物ではないので、 ドイツや中国製のキャンドルウィックに良く似たレプリカを使っています。


ながながと書いてしまいましたが、少しでもお役に立てる事が書けていたら嬉しいです。 2005・1


2005・9・22追記
「CANDLEWICK FAN 」 と言うブログを始めました。
キャンドルウィックが好きでコレクションしている方、これから集めようかなと思っている方、わからないけどちょっと興味がある方達が、 楽しくお喋りや情報交換ができる場所があったら良いのにな、と思って作りました。 もし良かったらお立ち寄り下さい!!

2005・1・31追記
このページを読んで頂いた方々から予想外に「ハンドメイド」に付いて多くのメールを頂きました。
日本で発売されたコレクティブルの本に一つ一つ手作業で作られたと書いてあった、 あるHPで玉の細工は手で作られていると読んだ、アンティークショップで全て手作りだと聞いた、型の跡がある物は偽物だと思っていた、などです。

何の予備知識もなく、ただハンドメイドや手作りと聞くと、やはり細部まで手で作られた物と思ってしまいがちだと思います。  私自身、キャンドルウィックがプレスガラスだと知った時は「プレスガラスなのに、何でハンドメイドって言うの・・・?」と思いました(~_~;)
海外のコレクティブルを紹介しているサイトでも「ハンドメイド」と説明に書かれているのを良く見ますし、 ここでコレクティブルのガラスを扱い始めたばかりの頃に買付けを頼んでいたアメリカのバイヤーは、 当り前のように「エレガントガラスはハンドメイドだ」と言っていたので、考え方の違いなのかなと思った事があります。
日本のお店等で「全てが手作り」と言う意味の説明が見られるのは、 書籍や買い付ける時に説明で見聞きする「ハンドメイド」と言う言葉のイメージが先行してしまい、 「全てが手作り」と言う解釈になってしまって、そのまま説明に使われている事が多いのでは?と私は思っているのですが・・・。

このHPはデプレッションガラスに付いて書かれています。
「National Depression Glass Association」
What is Depression Glass ? のページにはデプレッションガラスとエレガントガラスの区分けに付いても書かれています。



















 



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